令和4年度(第31回)あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験の結果について

自立支援局 理療教育・就労支援部 理療教育課

 

 令和5年2月25日(土)、26日(日)に実施された第31回あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師(以下「あはき師」という。)国家試験の合格発表が、3月24日(金)に行われましたので、その結果について報告いたします。

 表1 試験結果(自立支援局 現役受験者)

  あん摩マッサージ指圧師 はり師 きゅう師
専門課程 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
(人) (人) (%) (人) (人) (%) (人) (人) (%)
所沢 6 6 100% 6 5 83.3% 6 5 83.3%
函館 2 2 100% 2 1 50.0% 2 0 0.0%
神戸 3 3 100% 4 4 100% 4 4 100%
福岡 5 5 100% 5 3 60.0% 5 3 60.0%
16 16 100% 17 13 76.5% 17 12 70.6%
          
高等課程
所沢
           

<表2 参考:全国視覚障害者合格状況 (東洋療法研修試験財団 学校別合格状況より)

  あん摩マッサージ指圧師 はり師 きゅう師
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
(人) (人) (%) (人) (人) (%) (人) (人) (%)
総数 274 202 73.7% 189 108 57.1% 180 103 57.2%
現役 196 178 90.8% 135 106 78.5% 135 103 76.3%
既卒 78 24 30.8% 54 2 3.7% 45 0 0.0%

 各国家試験の結果の詳細は、表1に示すとおりです。函館センター、所沢センター、神戸センター、福岡センター専門課程のあん摩マッサージ指圧師国家試験の現役受験者の合格率は100%、全員が合格しています。函館センター、所沢センターでは、あん摩マッサージ指圧師国家試験の現役受験者の合格率100%は、第29回国家試験より3か年連続になりました。

 はり師国家試験の現役受験者の合格率は76.5%、同じくきゅう師国家試験の合格率は70.6%となり、昨年度よりも4センターとしての合格率を下げる結果となっていますが、神戸センターでは全員が合格しています。

 今回の試験内容に難化傾向が見られた、はり師、きゅう師国家試験は、視覚障害者の現役受験者に限ってみても、前回の国家試験に比べて合格率が何れも10ポイント以上、低下しています(表2参照)。

・自立支援局各センターについては、以下のサイトを参照

 //voltobolto.com/TrainingCenter/about/institutions/

・前回あはき師国家試験の結果については、以下のサイトを参照

 //voltobolto.com/TrainingCenter/General/training3/450/30/ 

 また、各表には示されていませんが、専門課程や高等課程を卒業(修了)した後に、再理療教育(独自事業)において数か月の受験指導を受けて、今回の国家試験に再挑戦した方もあります。このうち今回は、あん摩マッサージ指圧師国家試験に所沢センターから、はり師国家試験に福岡センターから、それぞれ1名の合格者を出すことができました。

 あはき師の資格を取得するためには、3年(専門課程)または5年(高等課程)の修学により、必要な知識・技能を修得し、毎年2月に行われるあはき師国家試験に合格することが必要となります。

 自立支援局で行っている就労移行支援(養成施設)サービスは、学校教育法に基づく専修学校として専門的な職業教育・技術教育を行う教育機関としての側面とともに、障害者総合支援法に基づく指定障害者支援施設という側面を併せ持っています。

 福祉サービスとしての側面からは、あはき師という職業に挑戦してみようという一人ひとりの希望を支えて、利用者相互や業界の方々との交流の機会を促しながら、利用者の職業的自立の動機づけをより明確、確固たるものにする支援を繰り返し、年々困難度が増しているあはき師国家試験に積極的に取り組む姿勢を育成してゆくことが求められます。

 今回受験した専門課程の卒業生の方々は、その多くが令和2年度春頃からの新型コロナウイルス感染症拡大による社会生活や日常生活の制限の中に入所され、自立支援局において学修活動を継続して来ました。3年生で担当する臨床実習では、外来患者に施術する機会を制限され、近隣大学での解剖見学実習や施術所での見学実習も充分に経験することができずに、3年間を過ごすことになりました。

 それでもなお、外来患者代わりの他課職員の協力を得て、遠隔教育等の代替手段を活用して限られた時間を有効に活用できるような教育体制、受験対策を利用者、職員双方が例年以上に緊張感をもって取り組めたことが、あん摩マッサージ指圧師国家試験等の高い合格率に繋がったと考えています。

 今後は、各センターが卒後研修会、卒後特別研修会等を通して、必要な後支援の充実に取り組んで卒業生らの就労を支援するとともに、今回の国家試験に不合格になった方にも再受験の指導機会を提供して、一人でも多くの方の就労を実現することができるよう支援して参ります。 

(文責/教務統括官 太田浩之)